こんにちは。むとーです。
あなたはSuicaを使っていますか?
SuicaのチャージやJR東日本の切符購入がとてもお得になる「ビックカメラSuicaカード」について、実際に使ってみて分かったメリット・デメリットを紹介します。
ビックカメラSuicaカードの特徴
ビックカメラSuicaカードとは
ビックカメラSuicaカードは、JR東日本の子会社である株式会社VIEWカードがビックカメラと提携し2006年3月(当時はJR東日本のカード事業部)より発行を開始したクレジットカードです。
クレジットカード、Suica、ビックポイントカード、JREポイントカード(2018年8月発行分より)の機能を統合した多機能カードになります。
基本情報
カード種類・年会費
ビックカメラSuicaカードの国際ブランドはVISA/JCBの2種類になります。
年会費は初年度無料、2年目以降は年間515円(税込)です。ただし、一度でもクレジットカードの利用(Suicaチャージ含む)があった場合は翌年度の年会費が無料になることから、実質無料ということができるでしょう。
家族カードの発行はありません。
ETCカードを発行手数料なしで発行できますが、年会費が515円(税込)かかります。前年のクレジットカード利用有無にかかわらず、ETCカード年会費は必ず発生するので注意しましょう。
還元率・ポイント利用方法・ポイント有効期限
ビックカメラSuicaカードの利用によって「JRE POINT」「ビックポイント」の2種類のポイントを得られます。還元率は若干ややこしいですが、以下の3つに大別できます。
- JR東日本関連のサービスを利用する場合(Suicaチャージ含む)
- ビックカメラで利用する場合
- 上記以外の場合
JR東日本関連のサービスを利用する場合
1ヶ月の合計利用金額に対し1,000円単位でJRE POINTが1.5%還元されます。999円以下は切り捨てられます。
※JR東日本関連のサービスとは「VIEWプラス」と呼ばれる以下のような商品です。
- 「みどりの窓口」、券売機における切符・定期券の購入
- 「びゅうプラザ」における国内旅行商品の購入
- Suicaチャージ(オートチャージ含む)
ビックカメラで利用する場合
ビックカメラ店舗で利用する場合は、ビックポイントが10%還元されます。
「あれ?通常のビックポイントカードと還元率が同じじゃないか…クレジットカード分の上乗せはないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、他のクレジットカードで支払った場合は、ビックポイントカードの還元率が8%に下がります。そのため、他のクレジットカードの還元率が2%未満の場合はビックカメラSuicaカードを利用した方が還元率がいいことになります。
ただし、ビックカメラ店舗では「Suica」での支払いが可能であり、ビックポイントカード提示時の還元率が10%のため、「Suicaチャージ時の還元1.5%+ビックポイントカード提示時の還元10%=11.5%」を得ることができます。Suicaチャージ金額の上限が20,000円であるという制約がありますが、20,000円を超える金額を現金と併用して支払うことが可能です。
上記以外の場合
上記以外の場合は、「JRE POINT 0.5%+ビックポイント0.5%=1.0%」のポイントが還元されます。2つのポイントの付与日が異なるため、ポイント管理をしている方は最初戸惑うかもしれません。JRE POINTは翌月16日、ビックポイントは翌々月1日に付与されます。
なお、「ビックカメラ.com」はビックカメラ店舗ではなく、こちらに分類されます。クレジットカードとしての還元率は1%ですが、「ビックカメラ.com会員」として10%のビックポイントが還元されるため高額の商品を購入する場合はこちらのほうがいいかもしれませんね。(店員さんとの値引き交渉はできませんが・・・)
ETCカード利用時はビックポイントのみ還元されます。1,000円の利用で5ビックポイントです。
電子マネーチャージに対する還元率
うるおい生活を送る上で、電子マネーチャージに対してポイントが還元されることはとても重要です。
ビックカメラSuicaカードの電子マネーチャージに対する還元率は以下のとおりです。
電子マネー | 対応状況 | 還元率 |
---|---|---|
Suica | 〇 | 1.5% |
楽天Edy | 〇 | 0% |
nanaco | 〇 | 0% |
WAON | ✖ | ー |
Suica以外の電子マネーチャージにはポイントが還元されません。しかしながら、Suicaチャージ還元率1.5%は他の追随を許しません。
ポイント利用方法
JREポイントは等価でSuicaにチャージできます。1,000JREポイント=Suica1,000円分です。アトレ等のJRE POINT加盟店やショッピングモール「JRE MALL」で1JREポイント=1円として使用することもできます。
また、「JRE POINT WEBサイト」から様々な商品に交換可能です。ルミネ商品券やメトロポリタンホテル宿泊券に交換すると、1JREポイントが1円以上の価値になります。自分にあった商品を見つけましょう。
ビックポイントは「ビックカメラ」および「ビックカメラ.com」で1ビックポイント=1円として使用することができます。ただし、ビックポイントによる商品購入にはポイントが還元されませんので、もともとの還元率が低いお酒等を購入するとお得です。
1,500ビックポイント=Suica1,000円相当、1,000ビックポイント=250JALマイル等に交換することもできますが、あまりレートがよくありません。
ポイント有効期限
JRE POINTの有効期限は、最後にポイントの増減があった日から2年後の月末です。ビックポイントの有効期限は、最後のポイントの増減から2年間です。
ビックカメラSuicaカードを定期的に利用することで、いずれのポイントも実質無期限に保有することができます。
付帯機能
ビックカメラSuicaカードはクレジットカード機能の他に、
- Suica(バスポイント)
- ビックポイントカード
- JRE POINTカード
の3つの機能を備えています。
様々なポイントサービスが展開されている現在、一枚でも持ち歩くカードの数を減らせるのはひとつのメリットです。
その他
ビックカメラSuicaカードには他にも以下のような特典・機能があります。
国内/海外旅行傷害保険
旅行傷害保険が付帯しています。引受会社は安心の「東京海上日動火災保険」です。他のVIEW一般カードと同様の保険内容となっており、国内旅行は「利用付帯」、海外旅行は「自動付帯」となっています。各保険金額は以下の通りです。
種類 | 担保項目 | 保険金額(限度額) |
---|---|---|
国内旅行傷害保険 | 死亡 | 500万円 |
後遺障害 | 500万円 | |
入院 | 3,000円/日 | |
手術 | 入院保険金日額の10倍 | |
通院 | 2,000円/日 | |
海外旅行傷害保険 | 死亡 | 500万円 |
後遺障害 | 500万円 | |
傷害治療費用 | 50万円 | |
疾病治療費用 | 50万円 |
海外旅行傷害保険が自動付帯であることはうれしいですが、治療費用限度額が50万円と低額です。海外での治療費用は高額になる可能性があるため、このカードだけでは心許ないところがあります。補償額が充実した他のクレジットカードも一緒に持っていくか、別途海外旅行保険に加入しましょう。
カード紛失時の補償
カードを紛失してしまった場合はすぐにカード会社(株式会社ビューカード)に連絡しましょう。紛失の連絡があった日の前日からさかのぼって、60日前までの不正利用をカード会社が補償してくれます。Suicaチャージ分についても保証されます。
モバイルSuica年会費無料
通常、モバイルSuicaの利用には1,030円(税込み)の年会費がかかります。しかしながら、このカードをモバイルSuicaに登録することで年会費が無料になります。JR東日本のWebサイトには「当面の間無料」との記載があるため、いつか有料化される可能性がありますが、サービス開始当初(2006年)からずっと「当面の間無料」です。
WEB明細ポイントサービス
クレジットカードの利用明細をWebから確認するようにし、郵送をやめることで1ヶ月につきJRE POINT50ポイントが付与されます。これを1年間続けることで600ポイントとなり、年会費以上(明細が発生している時点で、次年度の年会費は無料ですが・・・)のポイントを得ることができます。明細書が発行される月のみポイントが付与されるため、まったく利用の無い月はポイントが付与されませんのでご注意ください。
ビックカメラSuicaカードのメリット
- Suicaチャージを含むJR東日本関連商品・サービスの還元率が1.5%であること
- Suicaにオートチャージできること
- 実質無料で保有できること
1.Suicaチャージを含むJR東日本関連商品・サービスの還元率が1.5%であること
やはりこれでしょう。現在、Suicaチャージに対してこのカード以上の還元率のあるクレジットカードはありません。
そもそも、現在のところSuicaカードへのクレジットチャージはVIEWカードからしかできません。モバイルSuicaであれば他のクレジットカードからのチャージが可能ですが、Androidスマホユーザーは1,030円の年会費がかかってしまいます。(iPhoneユーザーは無料です。うらやましい!)
また、Suica利用エリア(関東・仙台・新潟)において、通勤・通学のために定期券に年間数万円支払っている方も多いと思います。この支払いをビックカメラSuicaカードに変えるだけでポイントがザクザクたまります。
例えば、むとーは1年間で定期代に約140,000円かかっています。これをビックカメラSuicaカードで支払うとJRE POINTが2,100ポイント貯まります。同じ職場の人が新幹線通勤をしており3ヶ月の定期代が289,900円だそうです。3ヶ月で4,348ポイント、1年で17,392ポイントも貯まってしまいます。
5年、10年といった長い期間で考えた場合、定期代のような固定費に対して高い還元率であることは、ものすごいメリットになります。
2.Suicaにオートチャージできること
「勝手にチャージされるなんて恐い!」
私も昔はそう思っていましたが、残額を気にせず改札を通れることがこんなにストレスフリーだとは思いませんでした。
オートチャージの条件を「残額が1,000円以下になったら1,000円チャージ」に設定しているので、一度に多額のチャージがされることもありません。また、こうすることにより細かくチャージされ、毎月の利用実績が発生しWEB明細ポイントサービスのポイントも漏らさずゲットすることができます。
3.実質無料で保有できること
実はこれがビックカメラSuicaカードの最大のメリットかもしれません。一つ目と二つ目のメリットは他のVIEWカードにも備わっていますが、VIEWカードブランドのうち年会費を支払わなくてすむのはこのカードだけです。
他のVIEWカードに付属する特典よりも、年会費を支払わなくてすむことに魅力を感じる人にはこのカードの選択がベストになります。
ビックカメラSuicaカードのデメリット
- 定期券機能を持たせることができないこと
- JR東日本サービスエリア外に住んでいる人は一部のメリットを享受できないこと
1.定期券機能を持たせることができないこと
ビュー・スイカカード等と異なりビックカメラSuicaカードには定期券機能を持たせることができません。
しかしながら、モバイルSuicaを無料で利用できるのでモバイルSuica定期券を利用すれば個別にSuicaカードを持つ必要がありません。
おサイフケータイやApple Payがないスマホを利用している人にはデメリットになります。
2.JR東日本サービスエリア外に住んでいる人は一部のメリットを享受できないこと
JR東日本サービスエリア外に住んでいる人は、定期券購入時の還元率1.5%という強烈なメリットを得ることができません(サービスエリア内に住んでいる人でも私鉄や東京メトロで通勤・通学している人も同じですが…)。
まとめ
Suicaチャージ、JR東日本エリアの定期券購入に対する還元率1.5%は圧倒的にお得です。
人によってベストな使い方は異なりますが、むとーはこのカードをサブカードとして活用しています。というか、普段は持ち歩いていません。
実は、むとーはこのカードを2014年から所有していますが、Suicaチャージ、定期券購入、モバイルSuicaからのモバトク特急券の購入にしか利用したことがありません。なので、私にとっては実質還元率1.5%のクレジットカードになります。
最近は還元されたポイントを1.5%以上の還元率でルミネ商品券に交換し、家族で外食を楽しんでいたりします。
一方で、普段あまり電車やバスに乗らない人、電子マネーを利用しない人には必ずしもおすすめできるクレジットカードではありません。メリット、デメリットをよく検討して必要性を判断してください
ビックカメラSuicaカードを持つことによる生活うるおい度は
星4つです! ★★★★☆
★★★★★:絶対おすすめ!!!
★★★★☆:かなりおすすめ!!
★★★☆☆:おすすめ!
★★☆☆☆:人によってはおすすめ
★☆☆☆☆:うーん・・・・・・
ビックカメラSuicaカードのお得な入会方法
ビックカメラsuicaカードの入会方法は、ビックカメラ店舗からの申し込みとWebからの申し込みがあります。
店舗から申し込む場合、30分程の審査を経てビックカメラでのみ利用できる仮カードが発行されます。上限額が10万円と低いですが、即日発行できるのがメリットです。どうしても当日ビックカメラで買いたいものがある場合はこの方法でもよいでしょう。
このカードの発行はWebからが圧倒的にお得です。通常何らかのキャンペーンがあり、クレジットカードの利用状況によって数千円分のポイントが還元されます。ポイントサイトを経由することで、さらにポイントを得ることができお得になります。
あなたの生活にうるおいを。ではでは